日本中、花を求めて旅をする養蜂家一家のトラックが谷底に転落し、少年三平だけが生き残った。三平は蜂に刺されて倒れていた少女チヨと出会い、彼女の住む里で暮らすことになった。やがて三平は、村人も諦めて手をつけずにいた荒地を一人で開墾し、突如姿を消す。
花園となったその場所へ、三平はかならず帰ってくると信じ、チヨは今日も待っている。
この作品を描いていた当時は、いつも締切りに追われて、毎日毎日朝から晩まで仕事場に篭りきりの生活を強いられていました。その頃放送していた養蜂家のドキュメンタリー番組を見て、花を追って季節と共に移動して、自然を大切にしながら自然と共に生きるというのはなんて素晴らしい…「次に生まれ変わったら是非養蜂家になりたい」と思ったりしたものだ。
彼らが広々とした花園の中で蜂を放って、その雲のような蜂の大群がうねりながら飛んでいくのが、気味が悪いような光景なのにとても気持ち良さそうでね。あんな風に大空を思い切り飛べたら気持ちがいいだろうな、なんてことも考えたりしたよ。
そしてその頃、世界中で人間による環境破壊のニュースが毎日のように流れ始めていて、これじゃいけない、自然というものがとても大切なものであることをちゃんと見つめなおしたいという気持ちも込めて描いたんだ。それはこの作品の次に描いた「蛍三七子」も同じですね。
講談社 少女フレンド
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