人里離れた山奥で、埋蔵金探しに明け暮れる父親に育てられた、野生児そのものの少年上杉鉄兵。そんな彼が突然東京の名家である上杉家に連れ戻され、無理やり名門校の王臨学園に入学させられてしまった。そこで剣道を始めるものの、破天荒な学園生活で規律もなにもめちゃくちゃな鉄兵は退学となり、全寮制の男子校東大寺学園に編入することになる。そこでも持ち前の運動神経で、剣道の腕を発揮していく。
当時は家の近所に大きな空き地がたくさんありました。
少し運動しようと、弟のあきおを誘ってそこでキャッチボールやノックをしていたら、こぎれいな格好をした二人の少年が通りかかって、こちらをジッと見ている。
「おーいきみたち、こっちにきて一緒に野球しないか」
僕がそう呼びかけると、彼らは自分の腕時計を見て、
「ボク、もう塾へいかなくちゃ…」
そういって、去っていってしまった。
その頃から多くの子供たちが、学校と塾とテレビの前を行ったり来たりするだけになっていたように思います。
勉強も確かに大切だけど、子供はもっとたくさん体を使って遊んだほうがいいんじゃないか。ちょっとくらい怪我をしても汚くても、泥だらけになって汗をかいて…。
そんな思いから生まれたのが、この鉄兵というキャラクターなのです。
講談社 少年マガジン (脚本協力’七三太朗) 講談社出版文化賞
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おれは鉄兵ホームリミックス版
ちばてつや
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