傍若無人を絵に描いたような男、松太郎。図体と豪腕を買われて、ひょんなことから角界入りしたものの、規律の厳しい相撲部屋でもやりたい放題。周囲を嵐のように騒動に巻き込みながら、力任せに番付をのし上がる。
やっと名実共に力士となり、荒駒の四股名を頂いた松太郎。さて実力は確かなものの、鼻つまみ者のその後の昇進は、そして学生時代の教師である令子への初恋の行方は?
この漫画は、描き始めた当初、ほんの3、4回で終わらせる予定だったんだけど、思いのほか人気が出て、続けましょうということになったんだ。松太郎の性格が、当時の漫画には珍しかったんだろうね。
それで、お相撲さんとケンカしたことを元に、相撲界に入れたらどうだろう?ということになって、結局相撲漫画として20年くらい描いたのかな。本来ごく短い、1日か2日で終わるようなお話だったのに…ね。
もしも松太郎がレスラーとケンカしてたらレスリングのお話になったかも知れないし、K-1の世界で大暴れしてたかも知れない。もしかして、もっと全然違うお話になっていたかも知れない。
自分でも先がわからないまま描き続けていった作品だけど、漫画ってそういう風に、人生みたいに明日が見えないものなんだなぁと思ったものです。
小学館 ビッグコミック(脚本協力’七三太朗) 日本漫画家協会特別賞
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